生きるは作業のつみかさね

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着目すべきは「どう解決したか」ではなく「なぜ問題に気が付けたか」

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人間に残された仕事は、「問題を作る」と「意味を作る」の2つだと思います。「問題を作るってどういうこと?」と、難しいと思われるかもわからないですが、単純です。これから見るものを見れば、必ずわかる。問題が世の中にあって、解決すると価値が生まれます。「仕事って何か」と言ったら、世の中から問題を見つけてきて、それを解くことなんですね。

問題に価値があるということは、「どうやって問題を作れるの?」ということなんですが、今日は問題の定義を必ず覚えてください。「ありたい姿」から「現状」を引き算して、残ったものを問題と言うんですね。

 

自分が気に入ってない、デザインもかっこ悪くて値段も高い家具を使わざるを得ない状況だったのを、3Dプリンタ用のデータを世界中にばらまいて、自分で改造できるようにしたんです。自分が気に入った家具を買ってきて、それを改造して使えると、結局IKEAの売り上げも上がるし、障害者の人たちも喜ぶということです。

 他社が見落とした問題に、IKEAだけが気づけた理由

山口:みなさんもよく、「イノベーション」と聞いたことがあると思うんですけど、(IKEAの)この解決策が「すごいね」「いいアイデアだね」と。今、世の中でもDXと言われますが、DXって解決策のことなので、みんなこの解決案の議論ばっかりしています。

なんで彼らはこの問題に気付けたか、ということなんですね。障害者が自分が気に入っている家具が使えない状態なのは、別に日本でも同じ状況です。だからこのアイデアは、ニトリがやっても大塚家具がやってもおかしくない。あれだけ経営危機になっていたわけですからね。でも他の会社には思いつけずに、IKEAにしか思いつけなかった。

なぜかと言ったら、他の会社は問題を見つけられなくて、IKEAは問題を見つけたわけです。だから「これっておかしくない?」と、問題を作って提案できる。「障害者の人は、障害者用の家具で我慢しとけ」と、政治家も世の中の人たちもみんながそう言っていたわけです。

「そんな世の中おかしいよね」「みんな、自分が気に入ってる家具に囲まれて暮らしている。そういう社会がいい社会だと僕は思う」という、ありたい姿を描いた人たちがいて。だとすると、「なんとかして、障害者の人たちが使えるようなことをできないだろうか」と、すごくわくわくしたわけですよね。

「こういうことをやってみたらいいんじゃないか」と思いついちゃったら、もうやらずにいられないわけです。思いついて、やらずにいられない人たちが、ああいう全世界に広がる大きなプロジェクトを作っていったわけです。だからこれが、「問題を作るとすごく大きな価値が生み出される」と僕が言っている意味ですね。

 

ちょっと難しい話ですが、ケインズという人が100年前にいました。彼は経済学者として、世の中がどんどん発展するさまを見ていたんですけれども。何によってそういうこと(大きなプロジェクト)が実現したのかという時に、「アニマル・スピリット」と言ったんです。これは衝動のことで、「もうやらずにはいられない」ということですよね。

この「やらずにはいられない」に基づいて、なにかをやる人がたくさん出てきた結果として、世の中はやっぱりどんどん前に進んでいった。

一方で、「数量化された利得に、数量化された確率を掛けた加重平均の結果として、行われるのではない」と書いてあります。「これをやったらどれくらい儲かりそうで、どれぐらいの利益が出そうか」という計算で、世の中は動いていない。

でも実は今、世の中ってそれがすごく問われているわけです。だから逆に言うと、停滞しちゃっていると思っていて。衝動をすごく大事にして欲しいと思います。

 

 

 

衝動とは何かと言ったら、4つあります。みなさんが一番喜ばしい・うれしいと思うこと。次に、絶対に許せない・納得できないと思う、怒ること。あとは「ものすごく哀しいな。なんでこんなことが起こっているんだろう」という、哀しいこと。最後は、楽しいこと。