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パーキンソン病の人たちの「ダンス・ウェル」。 「セラピーではなく、アート」

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 「Dance Well(ダンス・ウェル)」

手足の震えや体のこわばりなどが起きる難病、パーキンソン病の人たちを対象にイタリア・ベネト州のCSC現代演劇センターで行われているダンスプログラム「Dance Well(ダンス・ウェル)」のワークショップが、金沢市の石川県立歴史博物館であった。
 
美術館や博物館などアートの場を会場として行う表現活動の一環であること。日本では初めての試みだが、参加者らは約一時間、伸び伸びと体を動かし、笑顔を見せた。
 
ワークショップは、ダンス・ウェルの普及のために同センター責任者でダンス・ウェルを主宰するロベルト・カザロットさんらの来日に合わせて開催。
講師は、同市を拠点にする振付師・ダンサーのなかむらくるみさん(29)が務めた。もともと金沢で障害者のダンス活動に取り組み、この夏にイタリアで開かれた研修でプログラムを学んだ。
 
 
 
 
 

ダンス・ウェル石川

ダンス・ウェルは、パーキンソン病と共に生きる方々を含む、子どもから大人まで、年齢や経験に関わらずどなたにも開かれたダンス活動です。イタリアのバッサーノ・デル・グラッパCSC現代演劇センターの主宰により2013年から実施されています。

 

ダンス・ウェルの大きな特徴は、リハビリやダンスの技術習得を目的とするのではなく、芸術活動として実施していることです。

開催場所はトレーニング室や会議室ではなく、美術博物館などの芸術的な環境で実施します。

参加者の身体や心を解放して生まれる個性的な表現や多様な価値観を認め合うことを、芸術的なアプローチから試みます。
 

ウェル(Well)には「調子が良い」という意味のほか、「源泉」という意味があります。

一人一人の豊かな表現の「源」を一緒に見つけてみませんか。



主な特徴:

=芸術活動であり、治療、リハビリ、セラピーを主目的とするものではありません

パーキンソン病と共に生きる人々を筆頭に、子どもから大人まで、年齢や経験に関わらず、どなたでも参加できます

=全ての参加者を「ダンサー」と呼びます

=芸術的な環境で開催し、ダンサーの創造力を刺激します

=表現方法が正解であるか不正解であるかを問うものではありません

=参加費は無料です

=継続的に開催しながら地域に根ざすことを目指します