オーバーナイト透析
血液透析は腎代替療法のひとつですが、現在、一般的に行われている週3回・1回4時間の透析スケジュールでは、十分に腎臓の働きの代わりをしているとはいえません。
そこで透析効率を上げる方法として、「長時間透析」があります。
例えば、週3回・1回8時間の透析で患者さんの予後がよくなることは、20年以上前から報告されています。
しかし、日中8時間の透析では、1日の生活時間のほとんどを透析に費やすことになり、非常に大きな時間的・肉体的制約が強いられます。
「十分な透析効率を得るために長時間透析をしたいが、仕事や学業、日々の日常生活も満足に過ごしたい」。
そんな患者さんの希望を満たす方法が、「夜間の睡眠時間を利用した長時間の血液透析=オーバーナイト血液透析(Nocturnal Hemodialysis:夜の血液透析)」です。
夜寝ている間に透析を行うことで、日中の生活への支障を避けることができます。