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【若年性パーキンソン病】妊娠と子育。主治医とパートナーとの対話が大切そうだ。

 

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若年性パーキンソン病

妊娠と薬情報センター

妊娠と薬情報センターは厚生労働省事業として、2005年10月に国立成育医療研究センター内に設置されました。

妊娠と薬情報センターでは妊娠中や妊娠を希望する女性に対して、妊娠・授乳中の薬物治療に関する相談業務を行っています。

全国47都道府県の拠点病院に「妊娠と薬外来」を設置し、各地域での相談にも対応しています。
同意の得られた相談者や登録調査への協力者を対象に、妊娠転帰や児の予後に関する調査を行い、それらの調査結果に基づいて妊娠中の薬剤使用における安全性に関するエビデンス創出を行っています。
さらに、2017年から妊娠・授乳中の薬剤使用に関する最新の知見を添付文書に反映するための「妊婦・授乳婦を対象とした薬の適正使用推進事業」に取り組んでいます。 

 

授乳とお薬について


母乳には多くのよい点があることが知られており、赤ちゃんを母乳で育てたいと望まれるお母さんはたくさんいらっしゃいます。

しかし、お母さんがお薬を使用する場合には、赤ちゃんへの影響が気になるところだと思います。

多くのお薬は母乳中に移行しますがその移行する量は非常に少ないことがわかっており、赤ちゃんに影響する可能性は低いのです。

お薬を飲んでいるお母さんは必ずしも母乳をあげることをあきらめなくてはいけないわけではないですし、母乳をあげるために必ずしもお薬をやめる必要はありません。

個々のお薬についての正しい情報をもとに、主治医の先生と相談しながら決めていくことが大切です。

 

母乳栄養の利点

母乳は、栄養面で優れているだけではなく、感染症を予防し、免疫機能や神経発達を促すなど、赤ちゃんにとって様々な利点があります。

また、授乳することによって子宮収縮を促し、お母さんの乳がん卵巣がんの発症リスクの減少や糖尿病などの予防につながることもわかってきています。

母乳栄養のメリットと母乳中に移行したお薬による赤ちゃんへの影響といったデメリットを正しく理解した上で、母乳を継続するか、一時的に中止するか断乳するかを決めるべきと考えられます。

ただし、授乳を中止した場合、母乳分泌量が低下して、母乳哺育を再開することが困難になる場合もあります。

 

お薬の母乳移行について

母乳はお母さんの血液から作られます。お母さんが飲んだお薬は母乳中に分泌されますが、多くのお薬では母乳中に含まれるのはとても少ない量になります。

さらにお薬が含まれる母乳を飲んでも、赤ちゃんの血液に届くまでにお薬の量はどんどん少なくなってしまうので、赤ちゃん自身にお薬の影響がでる可能性はとても低いのです。

月齢が大きくなって離乳食がすすんだり、ミルクとの混合栄養などで赤ちゃんが母乳を飲む量が減ると、お薬の影響はより少なくなります。

 

お薬の説明書(添付文書など)について

医師からは授乳中も大丈夫と説明をうけたのに、薬局の説明書やWebサイトで調べた薬の添付文書には授乳を避けるようにと書かれており不安になることがあるかもしれません。

これらはお薬を使うにあたって知っておくべき情報が書かれている文書ではありますが、授乳中の使用に関する項は、「授乳を中止」と記載されていても科学的な裏付けが乏しい場合が多いのが現状です。

 

授乳とお薬の服用については、自己判断せずに相談を

「お薬を飲むかどうか」を悩まれたときには、お薬のことだけではなく、お母さんの病気も考えなくてはなりません。

我慢をしてお薬を飲まないと、お母さんの病気が悪くなって子育て出来なくなってしまいます。

お薬を飲んでお母さんの体調を安定させることが、赤ちゃんの健康にも役に立つことが実は多いからです。

しかし一方で病気の具合によっては、数時間毎に母乳をあげることが難しい場合もあるかと思います。

私たちは、おひとりおひとりが医師と十分に相談して、授乳をどうするかを個別にきめていくことが大切と考えております。妊娠と薬情報センターでは授乳とお薬の電話相談や対面での相談外来を設けておりますので、悩まれた場合には一度ご相談ください。

www.ncchd.go.jp