生きるは作業のつみかさね

作業をすれば元気になれる!作業療法ノススメ。

【脳血管障害の作業療法】脳梗塞は早期発見が大切だ。国立循環器病センター。

 

f:id:kazura-kobayashi:20200916162605j:plain

若くして脳梗塞

f:id:kazura-kobayashi:20200916161253j:plain

ずっと健康だと思ってた。
 

脳こうそく

早期発見の大切さ。

 脳梗塞が起こったら

[103] 脳梗塞が起こったら

 

脳梗塞が起こったら

はじめに

脳卒中は、脳の血管が詰まるか、それとも破れるかによって、脳梗塞脳出血くも膜下出血に分けられています。

脳の血管が詰まるのが脳梗塞で、詰まるために脳の一部が死んでしまう病気です。脳出血や、くも膜下出血は、脳の血管が破れて血液が漏れだし、脳の組織が破壊される病気です。中でも多いのが脳梗塞で、脳卒中の4分の3以上を占めています。今回は脳梗塞に絞って取り上げます。

脳梗塞が起こると、右半身か左半身のいずれかに運動麻痺が起きたり、言葉がうまく話せなくなったり、意識がはっきりしなくなったりします。後遺症が残ることが多く、日常生活に手助けが必要になることも少なくありません。命を奪われることもあります。

こうした脳梗塞を避けるには、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの危険因子をしっかり管理し、禁煙や体重管理、運動など生活習慣の改善によって、脳卒中が起こらないようにすることが大切です。

もし、脳梗塞が起こったら、直ちに救急車で脳卒中が専門の病院を受診することで、その後の経過が良い方向に向かう可能性が高くなります。そのためには、脳梗塞が起こったことをまず疑うことが、とても重要です。

専門病院では、脳梗塞が起こってから間もない時間(4.5時間以内) に血栓(血のかたまり)を溶かす血栓溶解療法を行って、原因となっている血管の詰まりを改善させる治療や、血液をサラサラにするお薬で血栓をできにくくして再発を防ぐ治療を始め、さらに早期からのリハビリテーションなどの準備をします。

今回は、どのような症状から脳梗塞を疑うか、脳梗塞が疑われる場合にはどうするか、どのような治療を受けるかを中心に解説します。

覚えておきたい脳梗塞の症状

脳梗塞はどういう症状を伴うのでしょうか。それをよく知っておくことが大事です。

脳梗塞は「突然、意識を失って倒れる病気」と思っている方もいるようです。しかし、このようなひどい症状で発症するのは、ごく一部に過ぎません。ダメージを受ける脳の場所やその程度によって、これから説明する様々な症状が起こります。

代表的な症状を〈図1〉にまとめました。

脳梗塞で最も多い症状は、体の右半身か、もしくは左半身かに力が入らなくなるような運動麻痺です。つまり、急に半身の手足が動かなくなった場合には、脳梗塞の疑いが強くなります。特に、手足と同じ側の顔にまで麻痺が起こる場合は、その疑いはさらに強くなります。

次に多いのは、ことばの症状で、ほぼ半数の患者さんに出現します。この症状には、ろれつが回りにくくなる症状(構音障害)と、ことばを理解できなくなったり、言いたいことが言えなくなったりする症状(失語)の二つ種類があります。

ほかに多いものとして、歩けなくなる、意識が低下する、体の半分のしびれなどの感覚障害があります。めまいや吐き気・おう吐、片目もしくは視野の半分が見えにくくなるなども、脳梗塞が疑われる症状です。

こうした症状のうち、一つだけが出現することもありますし、いくつか症状が重複して出る場合もありますから注意が必要です。

 

FASTを覚えよう

最近、簡単に覚えることのできるFAST〈図3〉という標語で、脳梗塞を含む脳卒中を疑うための「ACT-FAST(アクト・ファスト)キャンペーン活動」が展開されています。

これは脳卒中を強く疑うべき三つの症状、

 顔の麻痺(Face)、腕の麻痺(Arm)、ことばの障害(Speech)の頭文字を組み合わせたものです。Tは時刻(Time)の頭文字で、発症時刻(Time)のことです。三つの症状の有無と発症時刻を確認して、一刻も早く救急受診するよう呼びかけるスローガンです。

私たちもこの標語を用いて、「脳梗塞を疑い救急受診」する啓発活動を行っています。是非このFASTを覚えてください。

www.ncvc.go.jp