日本パラリンピック委員会
設立経緯
日本パラリンピック委員会は、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会の内部組織として、1999年8月20日厚生省の認可を受け、発足いたしました。わが国ではじめて開催した冬季パラリンピック「長野パラリンピック冬季競技大会」において、わが国の選手の活躍する姿が国民に感動を与えることができました。
長野パラリンピック以降、遅れがちであった競技スポーツの分野を促進するため「日本パラリンピック委員会」を発足し、国際競技団体に参画し、競技大会への派遣や選手強化を担当し、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会の特別な事業として位置づけをしました。
事業
日本パラリンピック委員会(JPC=Japanese Paralympic Committee)は、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会の定款第45条の規定により、次の事業を行なっています。
- [1]障害者のスポーツ大会の開催及び奨励
- [2]国際パラリンピック委員会及び国際的な障害別競技団体の事業への参画
- [3]国際障害者スポーツ大会への選手、役員の派遣及び成績優秀者の表彰
- [4]障害者スポーツ選手の競技力の強化
パラリンピックとは

障がいのあるトップアスリートが出場できる世界最高峰の国際競技大会です。夏季大会と冬季大会があり、国際パラリンピック委員会(IPC)は、大会を通じ共生社会の実現を促進することを目指しています。それぞれオリンピックの開催年に、原則としてオリンピックと同じ都市・同じ会場で行われます。
パラリンピックの価値
国際パラリンピック委員会(IPC)は、パラリンピアンたちに秘められた力こそが、パラリンピックの象徴であるとし、以下の四つの価値を重視しています。
- 勇気
-
マイナスの感情に向き合い、
乗り越えようと思う精神力
- 強い意志
-
困難があっても、諦めず
限界を突破しようとする力
- インスピレーション
-
人の心を揺さぶり、
駆り立てる力
- 公平
-
多様性を認め、創意工夫をすれば、
誰もが同じスタートラインに
立てることを気づかせる力
※IPC発表の英語表記は「Equality」でありその一般的な和訳は「平等」ですが、「平等」な状況を生むには、多様な価値感や個性に即した「公平」な機会の担保が不可欠です。そしてそのことを気づかせてくれるのがパラリンピックやパラアスリートの力である、という点を強調するため、IPC承認の下、あえて「公平」としています。
パラリンピックの意義
パラリンピックムーブメントとは

パラスポーツを通して発信される価値やその意義を通して世の中の人に気づきを与え、より良い社会を作るための社会変革を起こそうとするあらゆる活動のことを指します。パラリンピックムーブメントの推進は、パラリンピアンや大会の関係者だけでなく、社会変革を起こそうとする人、団体すべてが担います。