薬物問題が身近に起こったら
依存に至っていない規制薬物『乱用』の初期の場合は、取り締まりの対象となるのが一般的です。乱用を繰り返している場合は、すでに『依存』の可能性が高いので適切な医療や回復支援が必要となります。
まずはご家族や周囲の方が、相談機関を訪れてみることが、本人及び家族の回復の第一歩となります。
都道府県・政令市の精神保健福祉センターや地域の保健所には薬物問題の相談窓口があり、個別相談や家族教室などを実施しています。
家族会では、同じような経験をもつ家族から学ぶことができます。
本人に断薬の意志があるなら、民間のリハビリ施設(ダルク)や自助グループ(NAなど)が有効なことがあります。
また薬物による精神・身体症状(「中毒」症状)が出現している場合には、専門医療機関での治療が必要です。
いずれにしても薬物依存の問題に対しては、家族が抱え込まずに、専門機関の支援を受けながら、多くの関係者が長期的に関わっていくことが大切です。