世界初!シルバーeスポーツ協会が発足しました!
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略です。
主に、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使ったいろいろな対戦型ゲームです。
現在全世界に普及され、今後、新しいスポーツとしてオリンピック競技にも採用される見通しとなっています。
時あたかも2018年は、日本初のテレビゲームとして一世を風靡した「スペースインベーダーゲーム」誕生40周年。
現在のシニア世代は、インベーダーゲームを体験している世代として即戦力であり、eスポーツ選手としての活躍が期待されます。
さいたま市民シルバーeスポーツ協会(SSeS)は、若者を中心に展開されている、eスポーツ競技を、シルバー(中高年層)に特化して普及振興させ、
人生100年時代に生きるシルバー世代が気軽に取り組め、頭脳の活性化をはかれる健康増進長寿スポーツとして、130万政令指定都市さいたま市から全国に発信します。
シルバーeスポーツ協会発足! | さいたま市市民活動サポートセンター
eスポーツは「脳トレ」になる?
eスポーツが高齢者の脳を活性化させることを示す研究は、近年数多く報告されるようになっています。
例えば東北大学野内教授らが行った研究では、ビデオゲームの「脳トレゲーム」を使った認知トレーニングが、高齢者の実行機能と処理速度を向上させることが明らかにされています。ゲームで遊び、楽しむことが、高齢者の認知機能の維持・向上につながることが改めて証明されたのです。
さらにアメリカのカリフォルニア大学サンフランシスコ校では、被験者である高齢者にカーレースのテレビゲームを4週間にわたって計12時間やってもらう、という検証実験が行われました。
ゲームのような複数の作業を同時に行う「マルチタスク能力」は、高齢になると衰えるのが通例です。しかし4週間の実験により、被験者の能力はゲームを一切しなかった20代よりも高く、マルチタスク能力は半年たっても維持されたままだったといいます。
このゲームは同大学の研究チームが特別に開発したものでしたが、この実験により、適切に設計されたゲームで訓練を行えば、加齢により衰えた認知能力を改善し得ることが示されたわけです。
社会的なつながりが多い高齢者は認知症リスクが減る
また、国立長寿医療研究センターなどの研究チームは、社会とのつながりのある高齢者ほど、認知症を発症するリスクが少ないことを明らかにしています。
同研究チームの調査によれば、高齢者のうち、
- 1.配偶者がいる
- 2.同居家族と支援のやりとりがある
- 3.友人との交流がある
- 4.地域のグループ活動に参加している
- 5.何らかの就労をしている
上記のいずれかに該当していると、認知症の発症リスクが低くなっていたとのこと。
具体的には、該当項目が0~1項目の人に比べて、5項目すべて当てはまる人は認知症の発症リスクが46%減少しており、4項目では35%、3項目でも25%が減少していたといいます。この研究により、高齢者は社会と多様にかかわることによって、認知症予防の効果が高まり得ることが分かったわけです。
こんなチームもある!
Grey Gunners(フィンランド)vs Silver Snipers(スウェーデン)という、メンバーの平均年齢が70歳を超える両雄の一戦です。集中力や反射神経が問われるシューティングゲームでの対戦において、選手たちは長時間にわたって真剣な表情でプレーを続けていました。
ゲームは、老若男女を問わずに誰でも楽しむことができます。定年後などに、高齢者が社会と切り離されてしまうことを防ぐ1つのツールにもなり得ます。一見若い世代が楽しむツールに見られがちですが、高齢者がプレーすることによって、若い世代とのコミュニケーションを創出するかもしれません。