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【大学院】定期試験対策。精神医学特論

放送大学大学院 期末試験対策

精神医学特論 ①

 

 

 

1章 精神医学とは何か

1精神医学の歴史

医学の祖と崇敬されるヒポクラテス(BC400頃)は、てんかんなどの病気を「神聖病」といって不当に扱われていた時代にあっても、てんかんも他の疾患と同様に一個の病気であり治療を求める一病人であることを主張したとされる。

精神疾患の現象の背景に霊anima(ラテン語)の働きを見ようとする心性は、アニミズム(animism)と言われる。

中世ヨーロッパ:キリスト教スコラ哲学の影響強い。精神の問題を魂の問題に置き換えられた。道徳的説得と除霊くらいしか治療がなかった。(医学水準がそもそも低かった)

一方、信仰と結びついたベルギーのゲールにおける「家族看護制度」は中世以来の実践として今日まで続いている。

ルネッサンス宗教改革後の近世:フーコー「大いなる閉じ込め」

ピネル:1793年パリのビセートル病院にて「鎖から解放」

1908年アメリカ:ビアーズ「わが魂に会うまで」ベストセラー。ヨーロッパの強い影響を与えた。

19世紀:ヨーロッパ精神医学

グリージンガーとシャルコー:「精神疾患は脳病である」

クレペリン:内因精神病を早発性痴呆と躁うつ病に大別。

現代:

1952年:クロルプロマジンの発見。

DSM:「精神疾患の診断・統計マニュアル」アメリカ精神医学会

ICD:WHOによる。

DSM:精神医学研究。

ICD:医療行政上。疾病統計。

1操作的(マニュアル・客観的)

2症候論を重視、病因論をできるだけ排除

3多軸評定法

 

 

 

2章 統合失調症(1)

Eブロイラーの4A:連合弛緩(支離滅裂)・感情障害・自閉・両価性(相対立した感情の動きの経験)

シュナイダーの一級症状:思考化声・対話形式の幻聴・自己の行為に随伴する幻聴・身体への影響体験・思考伝搬・妄想知覚(注意!陰性症状は含まれていない)

ドーパミン仮説:クロルプロマジンハロペリドール・陽性症状に効果あり。

ドーパミンD2受容体を占拠するため。

アンフェタミン覚せい剤)の慢性使用による幻覚・妄想あり。ドーパミンの放出を促進する。

これらのことによりドーパミン仮説が成り立つ。

しかし万世紀の陽性症状や陰性症状には効果がない。

また最新の抗精神病薬にはD2受容体の遮断効果が乏しいものもある。

より包括的な理論が求められている。

 

 

3章 統合失調症(2)

Mブロイラー:①発病が急性か緩徐か②経過が波状か進行性か③転帰の重症度

発症は急激の方が予後良好可能性高い。

長期服用とアドヒランス

錐体外路症状などの副作用が重篤クロルプロマジン)が再燃可能性を下げる。

治療者は勧めるが(義務)、患者は当然飲みたくはない。

アドヒランス:患者が積極的に治療方針の決定に参加。その決定に従って治療を進めることを意味する。

幻覚妄想から生ずる苦痛に焦点をあわせて共感的理解に努める。

「あなたの言うことはよくわからないのだけど、そんな風に感じるとしたらさぞかし辛いでしょうね。」

社会資源・居場所・家庭

EE(Expressed Emotion)感情表出。家族のEEにより予後が違うという研究ある。

 

 

 

 

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精神医学特論 ② 

4章 気分の障害(1)

うつ病希死念慮

うつ病性妄想:罪業妄想・貧困妄想・心気妄想(不治の病にかかってしまった)

WHO:典型的10%。軽度含めば15%。

女性発症は男性の2倍。

躁病:観念奔逸。

双極性障害:発症危険率やく1%。男女差なし。

Ⅰ型:躁のエピソードあり。

Ⅱ型:軽躁エピソードしかない。

気分循環性障害:軽い抑うつ状態が繰り返い頻回。2年以上。

 

 

5章 気分の障害(2)

うつ病治療の原則:心理社会的要因を検討し、休養と薬物療法

抗うつ薬の効能は、服薬後2週間程度はかかる。(副作用は直ちにでる)

双極性障害気分安定薬

気分安定薬:①躁病に対する効果②将来のエピソードに対する予防効果。年余にわたる継続投与(服薬)必要。

はげましは厳禁なのか?:「よくなるまでゆっくり休もう」「きっとよくなるから希望をもって養生しよう」

体育会系、ステレオタイプ禁止。

うつ病に対する電気けいれん療法:医学的に確立している治療法。有効率80%程度。

重症例・自傷他害の危険が高い場合。抗うつ薬に比べ即効性がある。

自殺予防のTALK

Tell(懸念を伝える)

Ask(気持ちをたずねる)

Listen(相手の語ることを傾聴する)

Keep safe(安全を確保する、一人にしない)

 

6章 不安障害と強迫性障害

神経症:現実検討能力+。もともと精神病の対義語であった。

強迫性障害抗うつ薬、行動療法が有効。

経過として家族や周囲の者も巻き込むことがしばしばある。

全般性不安障害は、明るい心配性でないものでも起きる。

パニック障害の治療には抗うつ薬が有効(うつ病でなくとも)

 

 

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精神医学特論 ③ 

7章 ストレス関連障害と解離性障害

ストレス障害:急性ストレス障害ASD(無理もない反応)

       急性期には、注意散漫・失見当識・現実感の消失・健忘などの解離性の反応ある。

       心的外傷後ストレス障害PTSD

       ①夢や覚醒時の思考の中で再体験

       ②外傷体験を想起させる刺激や状況の持続的回避

       ③睡眠障害や易怒性、驚愕反応などに示される過覚醒状態。

・ストレスの対処とは:「欲を手放す」

ドパミンコントロール(例コンマリ本)

マインドフルネス(欲に気づく)

認知行動療法的アプローチ

持続エクスポージャー(Prolomged Exposure;PE)

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing;眼球運動による脱感作および再処理法)

災害精神医療:個人の回復力にも着目。

レジリアス:正常であろうとする力。回復力「PFA」

 

解離性障害

器質的な問題がないのに、意識や同一性の障害が起こる。解離性健忘は典型例。解離性遁走。解離性同一性障害

 

転換性障害

身体疾患ないが、随意運動機能の異常(失立・失歩・失声・チックなど)やまたは感覚機能の異常(知覚脱失・疼痛)が認められる。