- 若年性認知症
- 若年性認知症の原因となる病気は?
- どんな症状がでるの?
- 若年性と高齢者の認知症はどう違うの?
- 生きがい共有する場が必要
- “いきいき”は高次脳機能障害者と若年性認知症者を応援します。
- いきいき*がくだい(若年性認知症・高次脳機能障害専門デイサービス)
若年性認知症
認知症は、一般的には高齢者に多い病気ですが、65歳未満で発症した場合、「若年性認知症」とされます。
若年性認知症は働き盛りの世代ですから、ご本人だけでなく、ご家族の生活への影響が大きいにもかかわらず、その実態は明らかでなく、支援も十分ではありません。
ご本人や配偶者が現役世代であり、病気のために仕事に支障がでたり、仕事をやめることになって経済的に困難な状況になってしまいます。また、子どもが成人していない場合には親の病気が与える心理的影響が大きく、教育、就職、結婚などの人生設計が変わることになりかねません。さらにご本人や配偶者の親の介護が重なることもあり、介護の負担が大きくなります。
このように若年性認知症は社会的にも大きな問題ですが、企業や医療・介護の現場でもまだ認識が不足している現状です。
若年性認知症の原因となる病気は?
認知症というのは、一つの病名ではありません。認知症を起こす病気はさまざまですが、多くの場合は脳の病気であり進行性です。
国の調査では血管性認知症が最も多く、アルツハイマー病が多い認知症高齢者とは異なっています。また、近年注目されている前頭側頭型認知症は若年者に多く、若年性認知症は頭部外傷、感染症、脳腫瘍、変性疾患など原因が多様であるという特徴があります。
- 血管性認知症とは
- 脳卒中(脳梗塞や脳出血)などに引き続いて起こります。
- アルツハイマー病とは
- 脳の神経細胞が徐々に減って、正常に働かなくなる病気です。
- 前頭側頭型認知症とは
- 脳の前方部分(前頭葉や側頭葉)が縮むことにより起こります。
- レビー小体型認知症とは
- 脳の中に、「レビー小体」というものができます。ふるえや、ゆっくりした動作などパーキンソン病のような症状があります。
その他に分類される慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症などは、原因となっている病気を治療すれば、症状が改善することもあります。
生きがい共有する場が必要
“いきいき”は高次脳機能障害者と若年性認知症者を応援します。
いきいき福祉ネットワークセンターの理念は、福祉制度のはざまにある方々を支援することです。
たとえ少しでも障害やご病気のある方が、法で守られていない方でも、地域社会でごく当たり前に社会参加できることを誰もが望んでいます。当センターでは、認知障害の方にとって利用しやすい社会資源を作り、在宅生活の支援を援助し、医療と福祉を繋ぎます。
いきいき*がくだい(若年性認知症・高次脳機能障害専門デイサービス)
全国初の若年性認知症及び高次脳機能障害専門の支援施設です。認知リハビリテーション専門スタッフによる若年者にあった専門プログラムを提供いたします。
※いきいき*がくだいのパンフレットは表紙の画像をクリック、または こちら からダウンロードできます。
いきいき*がくだいの特徴
- 個別ケア
- 1日10名の少人数で一人一人にあったリハビリを行います。
- 自主性の尊重
- 利用者の方の意思、意見で活動を自己決定・選択します。
- 社会とのつながり
- 外出・社会貢献活動等で、新たな社会生活を取り戻します。
- 進行悪化予防
- 記憶・言語などの個別訓練や集団リハビリを行います。
若年性認知症の人のプログラム
高次脳機能障害の人のプログラム
1日のスケジュール(作業療法士によるリハビリテーションプログラムを行っています。)
10:00~ | 朝礼・健康チェック・リアリティオリエンテーション・ミーティング |
11:00~ | 午前の活動:調理・体操・買い物・清掃ボランティア・外出訓練・口腔体操・ 個別機能訓練(認知ex) |
13:00~ | 昼食 口腔ケア |
14:00~ | 午後の活動:個別機能訓練(認知訓練)・趣味活動・外出訓練・レクリエーション・作業活動 |
15:00~ | 今日の振り返り |
15:30~ | 帰宅 |
東京都若年性認知症総合支援センター
当センターは、2008年東京都による若年性認知症支援モデル事業の事業者に選定され、マネジメント支援モデル事業を開始。2012年5月 東京都 から委託を受け、全国に先駆けて多岐にわたる相談のワンストップ窓口となる「東京都若年性認知症総合支援センター」を開設いたしました。長年にわたる実績と蓄積したデータとノウハウで、若年性認知症当事者、ご家族の方への総合的な支援を行います
専任の若年性認知症支援コーディネーターが相談に応じます
専任の若年性認知症支援コーディネーターがご相談に応じます。電話相談だけでなく、面談・訪問を行いながら、個々のニーズやご状態に応じた生活再建のお手伝いをします。ワンストップ支援により、就労継続、経済保証、介護、障害など多岐にわたる情報を提供し、地域支援機関とは相互に連携して必要な助言を行います。
専用相談電話
Tel:03-3713-8205
●電話相談:月〜金曜日 相談時間:9:00〜17:00 ※面談は予約制です
メールでの問い合わせはこちら
こんなことに困ったら…
- ●ご本人・ご家族
- ・会社から受診を勧められているが本人が拒否
・仕事で失敗が目立ってきた
・専門病院を探している
・会社を退職したので収入がなく経済的に不安
・退職後何もすることがなくブラブラしている
・デイサービスに行きたがらない
・施設に通所を断られた
・介護に疲れてしまった - ●医療・福祉関係者
- ・支援の方法がわからない、経験がない
・若年性認知症に関する情報が見つからない