- 世界保健機関(WHO)
- オフラインキャンプ
- インターネット依存症治療部門
- (TIAR : TREATMENT OF INTERNET ADDICTION AND RESEARCH)
- 診療方針
- 作業療法の紹介
- 内容
- 認知行動療法
世界保健機関(WHO)
スマートフォンなどのゲームにのめり込んで日常生活に支障をきたすゲーム依存症が、国際的に「ゲーム障害」という疾患として認められた。世界保健機関(WHO)総会の委員会で決まった。
疾患と認められることで、予防対策や治療法の開発などが進むとみられる。
WHOの国際疾病分類の約30年ぶりの改訂版「ICD―11」で、ギャンブル依存症などと同じ精神疾患に分類され、治療が必要な疾患として位置づけられた。
ICDは、日本など多くの国が死因や患者の統計、医療保険の支払いなどに使う病気やけがの分類。改訂版は2022年に発効する。
改訂版では、ゲームをする時間や頻度などを自分で制御できない▽日常の関心事や日々の活動よりゲームを優先▽日常生活に支障をきたしてもゲームを続ける――、
こうした状態が12カ月(重症ならより短期間)続くとゲーム障害と診断するとした。
オフラインキャンプ
平成30年度の実態調査では、ネット依存傾向の青少年が9.4%にのぼるなど、県内青少年のネット依存は深刻化しています。
兵庫県・兵庫県青少年本部では、新たな社会問題となりつつあるネット依存の防止対策の一環として、日常生活でのネット利用を見直したい青少年を対象に、県立いえしま自然体験センターにおいて、ネットから離れ、カヌーや野外炊事等の自然体験や日常生活のふりかえり等を行うキャンプを実施します。
インターネット依存症治療部門
(TIAR : TREATMENT OF INTERNET ADDICTION AND RESEARCH)
ご紹介ページです。受診案内を含め、インターネット依存症治療部門に関する詳細情報をご覧いただけます。
近年のインターネットの普及、およびそのサービスの発展はいちじるしく、わが国でもインターネット嗜癖 (本治療研究部門では一般的な「ネット依存」という用語を使います) におちいる人々の増加が懸念されています。
我々の2008年の調査によると、20歳以上でネット依存が疑われる者は全国で270万人にのぼることが推計されました。となりの韓国や中国では長時間連続してオンラインゲームを利用して死亡する事故も起きており、大きな社会問題になっています。アメリカでもインターネットに長時間をついやすことから離婚や解雇など深刻な問題が起きており、その治療に注目が集まっています。
しかし、わが国ではネット依存の治療に専門的に取り組んでいる施設はまだありません。
このため、当院では、長年の依存症治療でつちかった専門性をもとに、2011年7月よりネット依存治療研究部門(TIAR)を開設し治療を開始しました。
当センターでは、ネット依存治療を行うとともに、ネット依存に関する研究と最新の治療情報収集にも取り組み、より良い治療を提供してまいります。
病的ギャンブリングに関する研究と最新の治療情報収集にも取り組み、より良い治療を提供いたします。
診療方針
当センターでは以下方針を掲げ、治療を行っています。
- 長年の依存症治療の実績にもとづく治療
- エビデンスにもとづく治療の提供
- 家族の相談にも応じる体制
- 研究や最新情報収集に取り組む
インターネット依存 (嗜癖) について
作業療法の紹介
外来通院しながら日常生活にリズムをつけたい、病状安定のために自分のペースで活動したいという方、また、入院中からの継続で退院後も作業療法を行いたいという方が利用できます。
精神科の患者さんを対象にしています。興味をお持ちの方は、診察の際に主治医へご相談ください。
内容
主な活動としては、陶芸・革細工・木工・体力トレーニングなどです。
その他、スタッフと相談の上で活動内容を決定することもあります。
「自分にもできるかどうか心配…」
「こんな活動してみたいのだけど、出来るかしら ?」
など、不安や疑問をお持ちの方も、スタッフが一緒に考えていきますので気軽にご相談ください。
認知行動療法
依存症の治療には,主に薬物療法と心理療法があります。ネット依存の薬物療法においては,現在有効性が明らかになっている薬がありません。背景にうつ病、双極性障害、発達障害といった精神疾患を持っている方には、その疾患に合わせた薬が処方されることがあります。心理療法は,依存症の治療で最も頻繁に用いられる治療で,
その中でも認知行動療法(CBT;Cognitive Behavioral Therapy)は依存症治療に効果がある心理療法として世界中の治療現場で用いられています。その他にも,一定期間ネット使用をしない環境の中で,生活リズムを整えることなどを目的に,入院治療やキャンプを実施している医療機関もあります。