- うつ病 − うつ病治療をはじめる患者さんとご家族の方へ
- はじめに
- うつ病は特別な病気ではありません
- うつ病は、治療可能な病気です
- うつ病は、さまざまな原因で起こります
- うつ病の症状を知ることからはじめてみましょう
- うつ病の治療
- うつ病患者さんのご家族へ
- うつ病の治療に大切なこと
- うつ病治療に関する疑問にお答えします
うつ病 − うつ病治療をはじめる患者さんとご家族の方へ
はじめに
うつ病は特別な病気ではありません
うつ病は、さまざまな原因で起こります
うつ病の治療
うつ病の治療には、休養、精神療法、薬物療法などがあります。休むことは悪いことではありませんし、「何かやらなければ」とあせることもありません。休養をとることは、うつ病から回復するために非常に重要です。
精神療法では、医師やカウンセラーなどが、患者さんと対話を重ねながら、問題を解決する方法を患者さんと一緒に探すお手伝いをします。精神療法には認知療法や対人関係療法などがあります。
また、薬物療法がのぞましいと判断された場合は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNR(Iセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ剤)などの抗うつ薬が使われることがあります。
他にも三環系や四環系と呼ばれるものもあり、医師はこれらの抗うつ薬の中から患者さんの症状に合ったものを処方します。
うつ病患者さんのご家族へ
患者さんのことを思うあまりに、過剰に援助することはやめましょう。
また、頑張るように励ますと、患者さんが回復をあせり悪化することもあります。
なるべく、今までと変わらない態度で接しましょう。
うつ病の治療に大切なこと
うつ病治療に関する疑問にお答えします
1. 医療機関では、どのような流れで診療が進められますか?
2. 先生からはどのようなことを聞かれますか?
現在までの症状や体調の変化はもちろん、職業や家族との関係、友人関係などプライベートなことも含めてさまざまなことを詳しく尋ねられます。なかなかスムーズに答えられない場合もあると思います。
伝え忘れたことや、くすりの服用を始めて気になることがあれば、次回の受診前にメモにまとめておくとよいでしょう。
3. うつ病と診断されたら、必ずくすりを服用しなければなりませんか?
軽いうつ状態の場合には、十分に「休養」をとることで自然に治る可能性もあります。
しかしながら、なかなか自分で「休養」をとることは難しく、症状が長引いたり悪化したりしてしまうことがあります。
医師は、患者さんの状態により、治療の計画を立てています。
医師からくすりを処方された場合には、必ず医師の指示に従ってくすりを服用するようにしましょう。
4. うつ病のくすりを飲んで、性格が変わることはありませんか?
うつ病のこころとからだ