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がん患者の仕事と治療の両立。会社内でピアサポート実践。

がん治療と仕事の両立に、多くの企業が取り組んでいる。特に、がんと関わりの深い企業の取り組みは熱心だ。4月からは、がん治療をする主治医が産業医などと連携し、両立を視野に治療計画を作ると診療報酬もつくようになった。ますます、きめ細かい取り組みが求められている。

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 お互いさまだから

 がん保険を販売する「アフラック生命保険」(東京都新宿区)は昨年12月、がんを経験した社員が、治療の悩みや仕事との両立に関する情報を共有する社内組織「オールリボンズ」を立ち上げた。参加者は20~50代の社員13人。悩みや経験を共有し、新たに罹患(りかん)した社員も支える「ピアサポート」の場だ。ピアサポートは、同じような立場の人同士がサポートし合うという意味で、近年、さまざまな場面で使われている。

オールリボンズのメンバー、鈴木礼子さん(47)=仮名=は、こうした場の創設について、「同じ会社だから分かる働き方や、制度の使い方がある。会社の風土を知っている者同士なら、より状況を理解しあえる」と歓迎する。自身も数年前に乳がんの手術を受け、ホルモン治療を受けながら職場復帰した。しかし、子育てや介護も重なって仕事の段取りができなくなり、適応障害と診断されて再び1年休んだ。「がんばったのが良くなかった」と振り返る。一部の上司には病気について伝えたが、同僚男性には言いづらく、「今から思えばお互いさまなのに、周囲に頼れず、仕事を抱え込んでしまった」と言う。

本音を知りたい

 社内支援制度への提言も今後の課題だ。3月30日、本社会議室で行われたミーティングには、オールリボンズのメンバー9人が参加。人事の担当者らも傍聴するなか、復職後の通院で利用した制度について経験を語り合った。

 意見が相次いだのは、有給休暇(有休)の使い方。同社には年次有給休暇(年休、20~40日)▽入院などで10日以上連続で休む場合に限って使える「傷病ストック休暇」▽時間単位年休-などがある。手厚い仕組みだが、「通院や診察時間が読みづらく、結局丸1日休んで年休を取得するしかなかった」「(傷病ストック休暇を)1日単位で使えたらありがたい」と、なるべく年休を使わずにおきたい希望があることが分かった。「有休を使い切ると、欠勤になるのが不安」などの声も聞かれた。