生きるは作業のつみかさね

作業をすれば元気になれる!作業療法ノススメ。

【女性がん患者会】タレントの原千晶さん、がん患者会を主催している。女性がん患者のための「よつばの会」。

テレビの情報番組で歯切れ良くコメントをするタレント原千晶さん。30代で子宮頸がんと子宮体がんを患った。それをきっかけに、女性がん患者のための「よつばの会」を主宰し、各地の講演で積極的に自らの体験を語る。再発・転移の不安は消えないが「教訓を若い女性に伝えていきたい」と意志は固い。

 

 

 

▽過信していた

子宮頸がんの手術をしたのは2005年2月です。開腹しなかったので入院は5日ぐらい。ところが検査の結果「再発防止には子宮を取った方がいい」と言われました。

いったん手術を決断しましたが、赤ちゃんを産めなくなる。結婚できるだろうか。考えると怖くなりました。医師も「原さんがそういう気持ちなら経過観察にしよう。年齢的に子宮を取ってしまうとつらいだろうから」と理解してくれました。

最初は毎月病院に通いましたが、2年くらいで行かなくなりました。ドラマの撮影が忙しくて。でもそれは言い訳。面倒くさい、もう大丈夫だろうという意識がありました。過信していました。

09年末に車を運転中、のたうち回るほどのおなかの痛みに襲われました。子宮体がんでした。「本腰を入れ治療しないと命が危ない」という医師の言葉で目が覚めました。どうしてきちんと病院に行かなかったのかと。

1カ月後、子宮を摘出。リンパ節に転移もある「ステージ(病期)3」の進行がんでした。

抗がん剤治療は、始めて3週間後から髪の毛が抜け、全身に電気を流されたような強烈なしびれに悩まされました。2種類を6回投与。毎回副作用が違うので、ひたすら耐える日々でした。


▽幸運と生命力


患者会をつくろうと思ったのは、同じ病気の人とお話ししたかったから。入院中、病室はカーテンで仕切られて他の患者さんと交流がなかった。記者会見で「実はがんでした」と発表したら、ブログに多数のコメントが来ました。それで、顔を見て話ができたらと。

よつばの会は手術の1年半後に立ち上げました。四つ葉のクローバーは幸運のシンボル。雑草で、踏まれてもすごい生命力で野原に咲く。がんを患った人に何か通じればと思って名付けました。

 これまでの参加は延べ500人。1回10人前後の会です。共通項は女性でがんを経験したということだけ。知識を吸収し合い、たまに息抜きも。

原千晶 よつばの会

よつばの会HPへようこそ!

私が子宮ガンを患っていたことを世間に公表したのが2010年11月15日のことでした。
その直後、公式ブログにコメント欄を開設すると、沢山の同じように婦人科の病で苦しむ 女性を中心にコメントが書き込まれるようになりました。
全てには無理でしたが、出来る限りコメントにお返事をさせて頂いたり、私なりの交流を していました。

皆さんからの様々な声を聞いているうちに、いつか直にそれぞれの経験を共有できる場が 設けられたらいいな~と考えるようになりました。それだけ、婦人科の病を抱えていると なかなか周りに理解されなかったり、自分の殻に閉じこもりがちな様子が感じられたからです。
それを同じ病を経験した者同士ならば、お互いに思いを吐き出せるのでは?と思い、 2011年7月に「よつばの会」を設立しました。

1回に私を含めて最大10名ほどの集まりで3時間、それぞれの病状や体験を話します。 それだけではなかなか時間が足りないのですが、同じ回に出会った方々はそれぞれに連絡先を 交換したり、その後も食事会を開いたり、大変貴重な関係を築かれています。 私は、その大切なご縁のきっかけを作る一助となれたことを大変嬉しく感じています。

ただ、よつばの会の開催が現在は東京に限られているため、地方で同じような病を抱える方から いつか九州や関西、四国、東北北海道などでも開催出来ないか?との要望があります。
現実的に今はまだ難しい部分がありますので、せめてインターネットの中だけでも全国的な広がりや 情報の共有が出来たらいいね!と、よつばの会メンバーさんからの提案がありました。
そこで、このHPを開設する運びとなったのです。

初めての入院や手術、抗がん剤治療や放射線治療など、ガンの治療は多岐に渡り、尚且つ 自分一人ではわからない事だらけだと思います。私もかつてそうでした。
手術への不安、抗がん剤での脱毛や手足の痺れなどの副作用への不安・・・。
ちょっと先に治療を経験した私たちが、こんなグッズおすすめですよ~とか、闘病体験など ご紹介していけるHPにしたいと思っています。
そして、直に会えなくてもそれぞれの経験を共有できる交流の場であればと願っております。

私自身、2度の子宮ガンを経験し、闘病生活を経て、語りつくせぬほどの思いがあります。 その中でも最も世の中の女性に伝えたい気持ちは一つ。
どうか沢山の幸せを感じられる存在であって欲しいのです。
これ以上多くの女性に傷ついて欲しくない。心の奥で傷ついてしまうと、その澱を子宮や乳房、 卵巣など女性にしかない部分で受け止めてしまうのではないか?と感じています。

自分らしくたくましく生きていけるように・・・。

私、原千晶はこれからも女性の大きな味方でいられるように、自分自身ももっと成長して いきたいと思っています。そしてこのよつばの会HPを皆さんの手によって作り上げて いきましょう!宜しくお願いします。

よつばの会代表・原千晶

 

▽背負い込まず

がんになっても社会の一員に変わりありません。今もテレビに出させていただいて、病気の話題になると経験を基に話すことができる。がんは大きなつまずきでしたが、背負い込みたくない。

女性のがんは若年化して、一番脂が乗っている時、発症のピークがある。でも、それを下げる努力はできる。検診や、体への意識を高めることです。私は経過観察を受けなかった。これは悪い例だと、高校生や大学生に講演で伝えていきたい。

手術後に結婚しました。子どもを産めなくなったのは残念です。でも月日を重ねるほど、がんは必要な経験と思うようになりました。以前は仕事でも何でも、うまくいかないといらいらして「相手が悪い、周りが悪い」という心理状態でした。

2度のがんの後、年齢も重ねたせいか、自分をそのまま表現できるようになり、精神的に楽になりました。自分の中の荷物を下ろした感じです。

抗がん剤治療が終わって6年。再発・転移は一日も忘れたことはありません。進行がんなので高い確率でリスクはある。それを頭に入れ「食べ過ぎず、怒り過ぎず、悩み過ぎず」生きることを心掛けています。

手術と抗がん剤治療の翌年、子宮頸がん検診の啓発行事に参加した原千晶さん。全国で「自分の体を大切に」と訴える=2011年(子宮頸がんを考える市民の会提供)

原千晶さん略歴】
1974年、北海道帯広市生まれ。94年に「第21代クラリオンガール」に選ばれ、芸能界デビューした。テレビのドラマやバラエティー番組などで幅広く活躍。現在、TBS系列の情報番組「ひるおび!」にレギュラー出演している。

【子宮頸がんと子宮体がん】
子宮頸がんは子宮の入り口にでき、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が主要な原因とされる。子宮体がんは全く異なり、子宮の奥の方の内膜に発生。多くはホルモンバランスの異常が影響すると考えられている