文字越こしを専門とする「合同会社ブラインドライターズ」が毎日新聞にて紹介されていた。
ブラインドライターズ(目が見えない書き手、の意味がある)。
視覚障害者の方はもちろん、いろいろなハンディキャップのあるスタッフを雇用する会社。(頚髄損傷、頭部外傷による高次脳機能障害など)
ブラインドライターズ とは
視覚に障がいを持つライターたちによる「プロ集団」です。皆さまの音声をテキスト化する文字起こし業務ほか、ビジネスサポートのお仕事をしています。文字起こしとは、テープ起こし、書き起こし、反訳とも言います。録音した音源に含まれる会話をタイピングしてテキスト化する作業です。
企業理念
「弱み」を「強み」に変えていく。
それが私たちの理念です。
一見デメリットに思えることでも、光を当てる場所を変えたら、キラキラと光り出すかもしれません。
ブラインドライターズは、自分たちの能力を最大限活かし、チームワークで困難を乗り越えます。
「できない」を「できる」に変える方法を考え、だれもが自信を持てる、自由で、便利な社会を目指します。
新しいホームページです↓。
noteにも寄稿している。
始めまして、ブラインドライターズです
14マガジンをご覧いただき、ありがとうございます。
合同会社ブラインドライターズの代表、和久井香菜子と申します。
ブラインドライターズは、視覚障害者をメインに、車いすユーザー、高次脳機能障害といったスタッフで構成されています。
主な業務は〝文字起こし”です。
文字起こしとは、取材や講演などの音源をクライアントからいただき、それをタイピングして文字化する作業です。反訳、テープ起こしとも言います。スタッフ達は日々グループでディスカッションをし、どう起こしたらクライアントに喜んでもらえるか、誤字のない原稿が上げられるかを試行錯誤しています。
みんな非常に熱心にこの仕事に取り組んでいて、責任感もとても強いです。「文字起こしのアルバイト」ではなく、「プロの文字起こし集団」だと自負しています。
しかしときにはご依頼の少ない月もあります。体調を崩してしまうなどして作業ができないと、収入減に直結します。
クライアントからいただいた金額のうち、できる限りをスタッフに分配しているため、ブラインドライターズ自体も、余裕のある企業ではありません。
また「ブラインドライターズを応援したいけれど、依頼できるような仕事がない」という御意見もいただいています。
そこでこのマガジンを立ち上げました。
ここで、ブラインドライターズのスタッフたちによるコラムを掲載していきます。普段、文字起こしの作業では影のサポーターに徹しているスタッフですが、ここで思いの丈を書いてもらおうと思います。
普段、自分はどんな生活をしているのか、どんな病気で、どんな症状なのか。どんな工夫をして生活しているのか。何が不便なのか。
代表の和久井は、編集・ライターとして25年ほど活動をしています。書いてもらったコラムは、読み物として成り立つように校正をします。
執筆を担当するスタッフには「表現力」の訓練にもなるでしょう。それはこの先、社会人として生活する上できっと役に立つことと思います。売上の50%を執筆したライターに、20%を合同会社ブラインドライターズの運営費に、そして残りの30%を、視覚障害者団体へ寄付いたします。
寄付先が決定いたしましたら、改めてご案内いたします。ほんの少し、わたしたちの自立へ向けて、応援をしてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
仕事のやり方
顧客に用途を尋ねる
「顧客が望む最終的なアウトプットに、より近い形で文字化する」ために、顧客とのコミュニケーションを密にする。
・著名人のインタビュー
・硬いビジネス文書
文書化されたときに違和感のないように仕上げる。
顧客
・大学教授
「障害者が稼ぐモデルになる」
・重度障害のある2名の参院議員を擁するれいわ新選組の山本太郎代表も顧客。
「言葉を聞き取るプロフェッショナルに頼めるなら、そんないいことはない。」
環境・用具・学習
パソコン・スマートフォンはもちろん使用する。
音源であるレコーダーがなければ仕事を引き受けることができない。
特に、フットスイッチは特徴的。
さらには校正のためには、専門書も必要。
オフ会での経験を書籍にする
視覚障害・食物アレルギー・タバコがダメなど、オフ会のセッティングは苦労する。
この経験を書籍にして紹介している。
参考・引用:毎日新聞