乳がんで失われた乳房の再建についてわかりやすく解説した著書の紹介。
「これからの乳房再建BOOK」
これからの乳房再建BOOK(主婦の友インフォス情報社)
著者は、これまでに8000人以上の乳房再建を手がけてきた「ブレストサージャリークリニック」(東京都港区)院長の岩平佳子医師。
「再建という方法があることを知らない人がまだいる」
全女性にあきらめないように呼びかけている。
保健適用
乳房再建の方法は、かつて健康な部分にもメスを入れなければならない「自家再建」。
(自らの腹や背中の筋肉・脂肪を移植する。保健適応)
もう一つは、シリコーン製の人工乳房を使う方法(かつては保健適応外)の2種類あった。
乳房再建にかかる費用は、保健適応外だと100万円程度かかった。
現在は2種の方法とも保健適応になり、半分程度の負担で済むようになった。
トラブルも増加
保健適応になり、手術件数の増加に伴いトラブルも増加したようだ。
著書では、
・乳房再建の方法
・術後の注意点
・起こりうる合併症
などを説明している。
患者の体験談も紹介
手術を決心した患者の体験談も紹介している。
「すでに乳房を切除してしまって諦めている人にも是非読んでもらいたい」
乳房手術の問題点
手術の多くは大都市圏、特に首都圏に集中している。
地域格差が大きい。
「日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会による」
体験者の声を伝える活動活発化
リアルな知識を得たい女性のために、先輩患者から再建の体験を聞き、再建した乳房に触れることもできる集まりを開いている。
活動の動機として、同会代表
満足も不満も含め、体験者の本音を直接聞けたのが自分の意思決定の決め手になったから。
と語る。
NPO法人キャンサーネットジャパンも体験談をインターネットで公開中↓。