主に15歳から30歳前後の思春期・若年成人を指す「AYA世代」で、女性がん患者の割合が増えているらしい。(副院長によると)
一方その世代のじょせいは恋愛や結婚、妊娠、出産など人生のさまざまな節目があり、それに合わせた治療や薬剤の選択や生活支援が求められる。
以下に紹介する。
レディースセンターが開設されている
国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)内に、女性の悩み相談に特化した「レディースセンター」が開設されている。
レディースセンターでは女性がん患者さんの治療方針、それぞれの患者さんの背景や問題点、ご希望などをていねいに面談をして把握します。
明らかになった問題点、課題は、担当診療科のみではなく院内の関連する診療科や関連する各部署のスタッフがそれぞれの専門性を活かして対応します。
対応可能な主なセクションを下記に記載しますが、これら以外でも患者さんのご希望を含めて対応をすべきことは、院内のスタッフが協力して誠心誠意対応をします。
これらの対応は通常の保険診療の範囲で実施されます。
相談内容実績
・抗がん剤治療による脱毛についての悩み
・がん治療を続けながら仕事もしたいという訴え
・がん治療と妊娠や育児の両立に関する相談
・遺伝性のがんに関する心配の相談
などなど。
- 1.妊孕性(にんようせい)相談・対応
─将来の妊娠・出産への希望に備えて─ - 2.小児、思春期・若年成人(AYA:Adolescent and Young Adult)を含む若年女性がん患者さんのサポート
- 3.遺伝カウンセリング
- 4.社会的支援制度のご紹介、アピアランス(外見の変化)に関する相談・支援
- 5.リンパ浮腫を含むリハビリテーションの必要性の相談・評価と対応
- 6.薬物療法などの副作用に関する相談
女性看護外来担当者
最適な治療を受けるだけでは、がんという病気で生じた悩みは消えない。
がんであってもその人らしい毎日が送れるように、女性のライフステージに合わせた支援をしていきたい。