はじめに
知的障害のある人の描いたアートから魅力的な製品を作り、その利益を作家に還元している会社がある。
障害は異彩・ビジネスモデルに。
下記にまとめます。
福祉実験ユニット「ヘラルボニー」とは
ミッション↓。
異彩を、放て。
知的障害。その、ひとくくりの言葉の中にも、無数の個性がある。
豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力・・・“普通”じゃない、ということ。それは同時に、可能性だと思う。
僕らは、この世界を隔てる、先入観や常識という名のボーダーを超える。
そして、さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届け、
福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく。
「ヘラルボニー」オンラインストアHPより引用。
事業内容
知的障害のある人が描いたアートを、ネクタイやハンカチに印刷し、自社のウェブサイトなどで販売している。↓
全国数十の社会福祉法人などと連携し、作家は20~60代の100人ほどいる。
1000点以上のアート作品が集まっている。
吉本興業ホールディングスとも提携している↓。
上記より引用。
お笑い芸人が福祉領域に挑戦。お笑いとアートが融合する、超実験的アパレルブランド「DARE?」。
吉本興業ホールディングス株式会社と株式会社ヘラルボニーでプロデュースした新しいアパレルブランド、「 DARE?(ダレ?)」。
アーティストたちが、自分の視点から人気芸人の肖像画を描き、その個性のある作品たちを、商品化するアパレルブランドだ。
記念すべき第一回のアーティストは、京都の福祉施設「Swing」「アトリエやっほぅ!!」から。
本ブランドは、障がいのあるアーティストの優れた才能や能力を改めて、その アート作品をアパレル商品として社会に発信することで、活躍の場を創出しアーティスト自身が自立した社会生活を営むことを目指す。
インスタグラムでも紹介されている↓。
https://www.instagram.com/dare.dare_official/
知的障害アートの魅力
繰り返しの表現が面白い。
障害は欠落ではなく絵筆なんだと感じた。
知的障害があるから見える世界、描ける世界があると信じている。
朝日新聞より引用。
品質にこだわる
知的障害のあるひとが何時間もかけて作った革製品が、公的な施設で200~300円で売られていた。
障害のある人の製品はこれぐらいの値段という「世間の常識」がある気がする。
それを逸脱する金額を示したかった。
知的障害のある人は十分に稼げていない人が多いと思う。
魅力的なものにはきちんとした対価が払われることが、正義だと思う。
その結果家族でごちそうを食べに行く回数が1回でも増えれば良い。
障害のある人が稼いだお金で外食に行こう、となれば家族みんなが盛り上がりハッピーになります。
上記の朝日新聞より引用。
株式会社として運営している
芸術活動を国が支援する動きもあるが、文化事業には限界があると思う。
補助が打ち切られたら終わりだから。
リスクをとってでも株式会社という形態で成功するモデルケースをつくりたい。
今後の取り組み
知的障害のある人が働くホテルやカフェを開きたいと思っています。
お客様に事前に伝えておけばクレームにならない。
そんな寛容な場所を作りたいのです。
できないことをできるようにするのは悪いことではないですが、頑張ってもできないこともある。できることに目を向けて認める方が生き生きと働けるし、障害のある人をリアルに感じてもらえると思います。
障害のある人がこんなにすごいんだと伝えたいわけではありません。
素敵な作品を描いている、
元気に働いている、
普通に生きている 、
ことが認識されるだけでも、だれも取り残されない社会づくりの一助にはなる気がしています。
(志エコノミー:4)障がいは異彩、ビジネスモデルに 「ヘラルボニー」社長・松田崇弥さん:朝日新聞デジタル
より引用。