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【認知症】認知症の行動・心理症状(BPSD)への対処法がわかる。体験集約サイト「認知症ちえのわnet」の紹介

はじめに

認知症の行動・心理症状として、妄想や興奮(介護への抵抗含む)、徘徊(はいかい)などがある。

 

現状ではどんな対応がどのくらい有効なのか、十分検証されていない。

 

今回紹介する「認知症ちえのわnet」は、全国から情報を集めて分析しようと考案された。

 

以下に紹介します。

 

 

 

このサイトの運営者

大阪大学高知大学の研究班が運営している。

 

chienowa-net.com

 

認知症の行動・心理症状への対処法を無料で閲覧できる。

 

サイトの目的

認知症の行動・心理症状(BPSD)は介護者の負担が特に大きく、対処法も明確なものがなく悩みが深い。

 

研究班代表の高知大学教授、数井裕光さんによれば「BPSDは、ちょっとした対応や環境の変化で大幅に軽減できることがあります。」といいます。

 

しかし、現状ではどんな対応がどのくらい有効か十分な検証はされていない。

 

そこで、全国から情報を集めて分析しようと考案された。

 

全国の介護者から寄せられた体験をまとめ、データベース化している。

 

 

認知症の情報を集める・集計する

認知症のBPSD症状の収集がこのサイトでの大きな特徴。

以下の方法で実施している。

 

まず、認知症患者の生年、要介護度などを登録する。

 

①どんなことが起きたのか

 

②どう対応したか

 

③うまくいったか

 

などを入力する。

 

内容は事務局の医師などが定期的にチェックする。

 

症状・対処法ごとに分類し集計する。

 

一般公開から2年たち、集まった情報は1000件を超える。

 

具体例・利用例

「どう対応したらよいか悩むときに参考にしている。」

 

1)電化製品の充電ランプを見ると不安になる言動あり。「火事になる、危ない」と怖がった。

 

家族が買い物に行こうとすると、「一人にしないで」と不安がった。

 

いくら「大丈夫」と説明してもうまくいかなかった。

 

サイトを見てヒントになった情報

「物が人や顔に見える場合、見間違えているものを除去すると、うまくいく確率が9割」という情報だった。

 

気がかりなものは見えないようにすればよいのかと、環境を変えたら不安を訴えることはなくなった。

 

 

個別の体験談も読める

サイトでは集計データだけでなく、個別の体験談も読める。

 

成功体験だけでなく失敗した例が読めるのがよい。

 

 

まとめ

情報が多く集まるほど、データの精度も上がる。全国の皆さんに参加してほしい。

 

「ほかの人も大変なんだ」と思えると少し気が楽になる。

 

www.kochi-ms.ac.jp

 

認知症知って安心!―症状別対応ガイド」

 書籍の紹介があります。